文字

「活字発祥の碑」

中央区築地のビルの一角に「活字発祥の碑」がある。昨日、印刷図書館で調べものをしていた際に、この石碑に関する資料をたまたま見かけたので、メモしておく。「活字発祥の碑」は昭和46(1971)年5月末に建てられた。石碑建設のきっかけとなったのは、活字発…

「言葉のデザイン2010」電子書籍 for iPad

「言葉のデザイン2010 オンスクリーン・タイポグラフィを考える」が、電子書籍(iPadアプリ)として登場しました。 監修は原研哉さんと永原康史さん、アートディレクションは永原さん。テキストは大城譲司さん、そして私は編集を担当させていただきました。…

『デザインのひきだし』の編集に参加しています

しばらくこちらを更新していなかった間の仕事をいくつか。 大きなところでは、6月に発売された『デザインのひきだし』13号から、編集に参加しています。これまでライターとして連載や取材記事など担当してきましたが、編集への参加ということで、特集のリサ…

「活字地金彫刻師 清水金之助の本」完成記念実演会を開催します。

清水金之助さん(89歳)の活字地金彫り実演会を行いま​す。日時:2011年7月17日(日)13:00 - 17:00(13:30以降にお越しいただくとよいかもしれません) 場所:大田文化の森 4F(東京都大田区中央二丁目10番1号)活字地金彫(活字直彫、種字彫刻)とは、活版…

活字地金彫刻師・清水金之助さんに「Web Designing」誌でインタビュー

2月18日に発売された「Web Designing」2011年3月号(毎日コミュニケーションズ刊)に、清水金之助さんが登場しています。「ツクルヒト」という、ものづくりに携わる人へのインタビュー連載企画です。Web Designing (ウェブデザイニング) 2011年 03月号 [雑誌…

活字地金彫刻師・清水金之助さんの本をつくります!

このブログでは数年前から何度かにわたり触れてきた、活字地金彫刻師・清水金之助さん。活字地金彫(活字直彫、種字彫刻)とは、活版印刷で使われる活字のもととなる母型(凹型)を作るための、さらにもととなる種字(父型)を、鉛と錫の合金である活字材に…

「秀英体100」展

1月11日からギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で文字好き待望の展覧会が開かれている。大日本印刷のオリジナル書体「秀英体」の100周年を記念して行われている、その名も「秀英体100」展だ。 いまから100年前の明治末期、秀英舎が開発した活字は完成…

活字地金彫刻師・清水金之助さん実演@印刷のいろは展、盛況でした!

過日お知らせしたとおり、11月12・14日に印刷のいろは展で活字地金彫刻師・清水金之助さんの実演会が行なわれ、私も解説としてお手伝いをしてきました。両日とも、実演を開始早々、清水さんのまわりにはたくさんの人が集まり、その神業に見入っていました。…

12/11タイプデザイナートーク「書体デザインの現在と未来」開催

小宮山博史さんが編まれた『タイポグラフィの基礎―知っておきたい文字とデザインの新教養』の刊行を記念して、連続セミナー「タイポグラフィの世界」が12〜3月にかけ5回にわたり開催されることになりました。 その第二回、12月11日(土)タイプデザイナート…

活字地金彫刻師・清水金之助さんの実演@印刷のいろは展、11月12・14日に開催

11月12日(金)〜14日(日)に大田区・鵜の木の印刷会社金羊社とオールライト工房が「印刷のいろは展」を開きます。 ここで活字地金彫刻師・清水金之助さん(88歳!)の実演会を行うことになり、不肖私も解説で参加します。12(金)14:00〜18:00 14(日)12:…

『文字をつくる 9人の書体デザイナー』を出版

6月11日(金)、初めての著書が出版されました。『文字をつくる 9人の書体デザイナー』という、書体デザイナーのインタビュー集です。『文字をつくる 9人の書体デザイナー』 雪 朱里・著 誠文堂新光社・刊 定価:本体2000円+税 ISBN978-4-416-81038-5 B5判 …

『デザインのひきだし 10』「名工の肖像」で篠原榮太さんインタビュー

ずいぶんとひさびさのブログ更新となってしまいました。さて、“プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌”『デザインのひきだし』10号が6月はじめに発売されました。今回も連載企画「名工の肖像」*1を担当。ご登場いただいたのは、TBS開…

『デザインのひきだし 9』で嘉瑞工房・高岡重蔵さんインタビューと、片塩二朗さん&寄藤文平さん対談を担当

“プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌”『デザインのひきだし』9号が2月はじめに発売されました。今回は、まず連載企画「名工の肖像」*1で嘉瑞工房の活版印刷職人・高岡重蔵さんにインタビュー。そしてもうひとつ、特別企画(?)で“…

「欧文組版セミナー」と、文字についてあれこれ考えたこと

昨日は折形デザイン研究所のトークショーを聞いた後、アップルストア銀座へ。美術出版社から『欧文組版』を上梓された、嘉瑞工房・高岡昌生さんのトークショーを聞くためだ。 欧文組版 組版の基礎とマナー (タイポグラフィの基本BOOK)作者: 高岡昌生,高岡重…

活字地金彫刻師・清水金之助さん米寿記念実演会

1月10日(日)、大田文化の森で開催された、清水金之助さん第二回個展(活字地金彫り*1実演会)を見てきた。会場に着くと、中央に座った清水さんを取り囲んで、熱心に見入る人、人、人。そこに熱気のかたまりのようなものができていて驚いた。会場に凝った展…

活字地金彫刻師・清水金之助さんの個展 実演、1月10日に開催

※清水さんに再度直接お聞きして、開催情報を少し変更しました。(2010/01/06)来年1月10日に、活字地金彫刻師の清水金之助さんが88歳のお誕生日を迎えられます。米寿記念として、大田文化の森で第二回個展を開催されるそうです。←個展というより、実演会と考…

文字百景マラソン002 やげん彫り

文字百景002号は、001号でウィーンを訪ねた戸狩淳二氏が、今度は白川で石のエリクチュール*1をたどる。彼の心をとらえたのは、白川城の搦め手(裏門)に刻まれた「感忠銘」という巨大な石碑だった。その特徴は“やげん彫り”で文字が刻まれていること。やげん…

文字百景マラソン000 マラソンのはじまり

ここしばらく、文字の本を作るべく、取材をして回っているけれど、わたし自身は専門家ではないので、文字に対する知識がまだまだ足りない。なにか自分自身に課題をつくらないと、読んでいない資料がたまるばかりなのではないかという危機感がずっとある。い…

文字百景マラソン001 石のエリクチュールをたずねて

文字百景001号は戸狩淳二「石のエリクチュールをたずねて」。“エリクチュール”とは「筆跡・表現法」のこと。戸狩氏が石に刻まれた文字に興味をもつきっかけとなった、建築家アドルフ・ロース(1870-1933)の墓標との出会いをみずみずしく記している。読み進…

ブログ「文字の本を作っています。」

1週間ほど前に、「文字の本を作っています。」というブログを立ち上げました。少し前にこっそりとこのブログのサイドバーにも更新情報(RSS)を貼りつけたので、もしかするとお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。2010年に向けて、文字(書体・フォン…

活字直彫師・清水金之助 個展

6月28日(日)、大田文化の森の一室で活字直彫師・清水金之助さんの個展が行なわれると聞き、行ってきた。活字直彫(活字地金彫、種字彫刻)とは、活版印刷で使われる活字のもととなる母型(凹型)を作るための、さらにもととなる種字(父型)を、鉛と錫の合…

文字は語る「原田幹久さんに聞く 書とフォント」【追記あり】

月刊DTPWORLDで連載していた「文字は語る」最後の1本が公開されました。最後は紙媒体ではなく、月刊DTPWORLDの版元であるワークスコーポレーションが運営しているCGデザイナー・Webデザイナー・グラフィックデザイナーのためのクリエイティブ・タブロイド wi…

佐藤修悦『ガムテープで文字を書こう』

駅の工事現場から生まれた文字 佐藤修悦さんが本を出されたと知り、早速手に入れた。本のタイトルは、『ガムテープで文字を書こう』。「修悦体」で組まれたタイトル文字を表紙に見て、思わず顔がほころぶ。ガムテープで文字を書こう! ―話題の新書体「修悦体…

文字は語る「杉本幸治さんに聞く 本明朝」

取材・執筆を担当している月刊DTPWORLDの連載企画「文字は語る」の2009年5月号*1で、書体デザイナーの杉本幸治さんに「本明朝」についてうかがいました。 リョービイマジクスの基幹書体「本明朝」は、筆書きの感覚を残した優雅な柔らかさと、力強さとをあわ…

文字は語る「廣村正彰さんに聞く サインデザインと文字」

取材・執筆を担当している月刊DTPWORLDの連載企画「文字は語る」の2009年4月号*1で、廣村正彰さんに「サインデザインと文字」についてうかがいました。 2次元のサインが3次元の空間でどういった視覚効果をもたらすかに注目し、サインデザインに新風を吹込ん…

「Helvetica forever: Story of a Typeface ヘルベチカ展」

土曜日、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)に「Helvetica forever: Story of a Typeface ヘルベチカ展」を観に行ってきた*1。 誕生から半世紀を経た現在でも、最も知られた欧文書体として根強い人気を保ち続けている「ヘルベチカ」。今回の企画展では…

文字は語る「大島依提亜さんに聞く 映画と文字」

取材・執筆を担当している月刊DTPWORLDの連載企画「文字は語る」の2009年3月号*1で、大島依提亜さんに「映画と文字」についてうかがってきました。 映画というそれ自体がビジュアル表現であるものを、グラフィックデザインに落とし込み、その魅力を伝えてい…

小宮山博史×鳥海修「活字デザイン今昔」

青山ブックセンター本店で2月8日(日)に行なわれたトークショー「活字デザイン今昔」に行ってきた。 http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200902/_200928.html 小宮山博史さんの著書『日本語活字ものがたり』の刊行記念イベントだ。日本語活字ものがたり―草創…

「世田谷でみかけた書体」展

某日、三軒茶屋・キャロットタワーの生活工房ギャラリーで行なわれている「世田谷でみかけた書体」展を見てきた。 皆さんは通りがかりのお店の看板を見て そこに使用されている書体名をズバリ言い当てることができますか?街を歩けば必ず私たちの目に飛び込…

文字は語る「山本太郎さんに聞く 美しいタイポグラフィの追求 アドビ システムズの取り組み」

取材・執筆を担当している月刊DTPWORLDの連載企画「文字は語る」の2009年1月号*1では、アドビ システムズの山本太郎さんに「美しいタイポグラフィの追求」と、それに対する「アドビ システムズの取り組み」についてうかがってきました。 私たちはデジタルフ…