2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

読みやすさ、わかりやすさってなんだろう。

先日、鈴木一誌さんを取材した時に、「読みやすい紙面ってなんだろう」という話題になった。見た目どんなに読みにくそうな、ちっちゃーい文字の記事でも、そればっかりを夢中になって読んでしまうようなことがある。氏曰く、「結局のところ読みやすさという…

実は結末を知らない完結した名作コミックランキング

gooランキングの実は結末を知らない完結した名作コミックランキング、挙がってるコミックのなかでわたしが結末を知っている(はず)作品はこんな感じ。「はず」と書いたのは、確かに最後まで読んだんだけど、はっきりと結末を思い出せない作品がちらほらある…

『デザインノート』No.20で折形デザイン研究所・山口信博さんにインタビュー

さてさて、『デザインノート』*1No.20が発売になりました。2004年11月に創刊以来、季刊→隔月刊で発行してきた『デザインノート』も、もう20号になるんですね。2号から関わっているので、なんだか感慨深いです。さて、今回の特集は「空間とマテリアル」。今回…

玉しきを雪に見立てて。

名刺を新しくしました。 よく見えないかもしれないけれど、白い紙の表面にうっすらふんわりと水玉模様が施されています。「玉しき」*1という特殊紙にスミ色で文字を刷りました。長らく、乳白色の透明感のあるスケルトン台紙にグレーの筆文字で名前を刷った名…

肩書きのつけ方や言葉の定義に、職業観が表れる。

前の記事で新しい名刺のことを書きました。今回の名刺で従来と変更したのは、紙やインクの色、デザインだけではありません。これまでは「Writer & Editor」としていた肩書きを、「ライター/編集」と変えました。直接的には松本弦人さん*1に名刺をお渡しした…

『イラストノート』No.7で宇野亜喜良さんにインタビュー

季刊『イラストノート』No.7(2008/07/16発売)*1にて、巻頭の宇野亜喜良さんインタビューを担当しました。全12ページというボリュームで、インタビュー、絵本を中心とした作品紹介、そして色鉛筆と水彩で描く繊細なイラストレーションのメイキングまでをつ…

『文字は語る』が単行本になりました。

月刊「DTPWORLD」*1で連載中の「文字は語る」*2が、今月のはじめに書籍化されました。わたしは2人のライターさんの後を引き継ぎ、2007年7月号から取材執筆を担当してきました。今回所収されているインタビュー(作り手は考える/使い手は考える)18人分のう…

「プラネテス」1〜4 幸村誠

プラネテス(1) (モーニング KC)作者: 幸村誠出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/01/20メディア: コミック購入: 19人 クリック: 453回この商品を含むブログ (435件) を見る使用済み衛星や太陽電池…増え続ける宇宙ゴミ「デブリ」=「宇宙空間にあって役割を果…

文字は語る「平野甲賀さんに聞く 描き文字の力」

取材・執筆を担当している月刊DTPWORLDの連載企画「文字は語る」、2008年8月号*1で、描き文字師・装丁家の平野甲賀さんに「描き文字の力」について語っていただきました。圧倒的な存在感と個性を放つ平野甲賀さんの描き文字は、きっとだれもが一度は目にした…

「サンキさんの残したカタチ」

ポストをのぞくと、「サンキさんの残したカタチ」が届いていた。先月末のことだ。5月に四谷で行なわれた「活版凸凹フェスタ2008」というイベントの片隅で、「サンキさんの残したカタチ」という特別企画展示が行われていた。墨田区にあった町のちいさな活字版…

「奇想」にまつわる本など

奇想の図譜 (ちくま学芸文庫)作者: 辻惟雄出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/04/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (42件) を見る奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)作者: 辻惟雄出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/09/09メ…

「異形のモノに美は宿る」

『爆笑問題のニッポンの教養 異形のモノに美は宿る』を読んだ。爆笑問題のニッポンの教養 異形のモノに美は宿る 日本美術史作者: 太田光,田中裕二,辻惟雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/02/19メディア: 新書 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) …

痕跡が伝えるもの

手の痕跡が見えるものって、やはりそこに描かれているもの以上に情報量があるというか。 先日、まもなく開催の「祈りの痕跡。展」について浅葉克己さんにお話を伺っていたときに、わたしが言っていた言葉。お前の言葉かよ! 自分の言葉をメモすんなよ!とい…

「自分の顔さえ見ることなく、私たちは死んでしまう」

先月から読み続けていた佐治晴夫さん+松岡正剛さんの『二十世紀の忘れもの―トワイライトの誘惑』をようやく読み終わりました。かなり読みごたえたっぷり、かつ、理系に振れている話題が多くてわたしの頭ではなかなか理解できない部分もあったのですが、読み…

いまは詳しくないけれど

深く知りたい、興味があるという分野について詳しくなるには、そのテーマを仕事にしてしまうのが一番だなあと最近つくづく感じる。仕事でない場合はどうしても仕事を優先してしまい、結局は時間がなくなってしまう。詳しくないことを仕事にするのは、それが…