手仕事

活字地金彫刻師・清水金之助さんの本をつくります!

このブログでは数年前から何度かにわたり触れてきた、活字地金彫刻師・清水金之助さん。活字地金彫(活字直彫、種字彫刻)とは、活版印刷で使われる活字のもととなる母型(凹型)を作るための、さらにもととなる種字(父型)を、鉛と錫の合金である活字材に…

『デザインのひきだし 7』で紙工職人・坂本政弥さん、装丁家・菊地信義さんにインタビュー。

“プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌”『デザインのひきだし』7号が発売されました。今回で第3回目になる連載「名工の肖像」*1では、紙工職人の坂本政弥さんにご登場いただきました。坂本さんは、墨田区で創業85年の紙工所を営み、…

消える専門職【追記あり】

12月13日(土)、活字研究会で活版印刷に関連するビデオの放映会を行なうとのお誘いを受けて、参加してきた。上映されたのは次の映像*1。 NHK歴史ドキュメント「海を渡った李朝活字 〜家康の大出版計画〜」1987.2.21 「秀英体活字と組版 その手が文字を作る…

わたしたちは良いものを残さねばならない。

職人が代々受け継いできた技は、言葉や数値で表せるものではないといいます。これまで何人かの職人を取材してきましたが、みなさん口をそろえていうのは「こうしなさい、こうするといいと教わったことは一度もない」ということでした。しかしそれは決して意…

『デザインのひきだし 6』で種字彫刻師・清水金之助さんにインタビュー。

“プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌”『デザインのひきだし』6号が発売。前号からスタートした連載「名工の肖像」*1、今回は種字彫刻師・清水金之助さんにご登場いただきました。種字彫刻とは、活版印刷で使われる活字のもととなる…

「サンキさんの残したカタチ」

ポストをのぞくと、「サンキさんの残したカタチ」が届いていた。先月末のことだ。5月に四谷で行なわれた「活版凸凹フェスタ2008」というイベントの片隅で、「サンキさんの残したカタチ」という特別企画展示が行われていた。墨田区にあった町のちいさな活字版…

痕跡が伝えるもの

手の痕跡が見えるものって、やはりそこに描かれているもの以上に情報量があるというか。 先日、まもなく開催の「祈りの痕跡。展」について浅葉克己さんにお話を伺っていたときに、わたしが言っていた言葉。お前の言葉かよ! 自分の言葉をメモすんなよ!とい…

新連載「名工の肖像」始めました。

“プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌”『デザインのひきだし』5号が発売されました!(amazonのデータを見ると6月9日発売になっているので、店頭に並ぶまでもう少しかかるかも。すみません) 第一特集は「凸凹な印刷・紙・加工テク…

文字は語る「清水金之助さんに聞く 活字地金彫刻」

DTPWORLD2007年11月号*1の連載企画「文字は語る」担当第5回では、活字地金彫師の清水金之助さんを取材。『人間会議』2006年冬号に続き、清水さんに取材をするのは2回目です。今回もなにもない平面に下書きもせず文字を逆彫りしていく鮮やかな手つきを拝見し…

<職人の哲学>江戸扇子職人・深津佳子さんインタビュー

6/5発売の『人間会議』2005夏号で、江戸扇子職人の深津佳子さんを取材しました。連載「職人の哲学」第3回です。 http://www.sendenkaigi.com/hanbai/magazine/ningenkaigi/index_0706.html一見地味に見える裏側に贅が尽くされている、粋でいなせな江戸扇子。…

<職人の哲学>活字地金彫職人・清水金之助さんインタビュー

12/5発売の『人間会議』2006冬号で、活字地金彫職人の清水金之助さんを取材しました。連載「職人の哲学」第2回です。 http://www.sendenkaigi.com/hanbai/magazine/ningenkaigi/index.html#contents 活字地金彫とは、活字を鋳造するための父型を手彫りする技…

<職人の哲学>江戸指物師・戸田敏夫氏インタビュー

「哲学を生活に活かし、人間力を磨く」雑誌『人間会議』2006年夏号*1にて、<職人の哲学>という記事の取材執筆を行ないました。 記事の冒頭がこちら↓で見られます。 http://www.sendenkaigi.com/hanbai/magazine/ningenkaigi/article.html 日本に古来から連…