「言葉のデザイン2010」電子書籍 for iPad


言葉のデザイン2010 オンスクリーン・タイポグラフィを考える」が、電子書籍iPadアプリ)として登場しました。
監修は原研哉さんと永原康史さん、アートディレクションは永原さん。テキストは大城譲司さん、そして私は編集を担当させていただきました。

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このプロジェクトはTwitterから生まれました。2010年3月3日の深夜、原研哉さんがつぶやいた「web環境における日本のタイポグラフィの品質はなぜよくないのか」という言葉。そこに永原康史さんが反応し、オンスクリーンタイポグラフィについての熱い議論が繰り広げられました。

私はそれを、自宅のPCの前で、リアルタイムで見ていました。「こんな議論が繰り広げられている様子をリアルタイムで見られるなんて、Twitterが登場するまでは考えられなかった」と思いながら、息をのんでいました。

「ではまたどこか良い場所でお話しましょう」そう締めくくられた約3カ月後、「言葉のデザイン2010」の研究会の告知を見たときの興奮は忘れられません。あのときの議論がきっかけで、こうして一つのプロジェクトが誕生しているのだ……と。そこでもまだ私は観客でした。

研究会は全8回開催され、私はできる限り足を運びました。そして途中で、この研究会を電子書籍化するにあたり、編集者として声をかけていただきました。きっかけとなった議論が起きた際も研究会においても観客であった自分が、会場に足を運んでいるうち、制作スタッフとしてたずさわることになった。それも恐らくは、Twitterがなかったらありえなかったのではないかと思います。

この本は、2010年5月28日から2011年6月1日まで、約一年間かけて行われた「言葉のデザイン2010 オンスクリーン・タイポグラフィを考える」全8回の研究会の記録です。研究会講演に用いられたスライドやムービーをふんだんに盛り込み、再録しています。興味をお持ちいただけましたらぜひ、ご購入いただければ幸いです。

監修:永原康史、原 研哉
講演者:山辺真幸、小川裕子(アライアンス・ポート)/廣瀬則仁(物書堂)/鳥海 修(字游工房)/宮崎光弘(AXIS design)/高橋源一郎(作家)/橋本麻里(ライター)/松本弦人(グラフィックデザイナー)/小泉 均(タイポグラファー、グラフィッカー)/岡部 務(NHKデザインセンター)/中村勇吾(tha ltd.)/山田尚郎(日本経済新聞社)/糟谷雅章(毎日新聞社)/竹原大祐(朝日新聞社)/田中良治(セミトランスペアレント・デザイン)/山本太郎アドビ システムズ)/冨田信雄(モリサワ
アートディレクション:永原康史

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