2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

活字直彫師・清水金之助 個展

6月28日(日)、大田文化の森の一室で活字直彫師・清水金之助さんの個展が行なわれると聞き、行ってきた。活字直彫(活字地金彫、種字彫刻)とは、活版印刷で使われる活字のもととなる母型(凹型)を作るための、さらにもととなる種字(父型)を、鉛と錫の合…

五十嵐威暢「マケット展」

南麻布design shop + galleryに五十嵐威暢「マケット展」を観に行ってきた。 彫刻家 五十嵐威暢の世界を身近に感じられる、作家初の試みとなる「マケット展」を開催します。本展は作家自身が製作過程に生み出した模型(=マケット)たちを作品として再解釈し…

アートスペースVEGAの「紙袋を折りかえる・展」

自分自身のルーツと正面から向き合うことの大切さ。大きな歴史の流れのなかに確かに自分自身がいる、すべてはつながっているのだということ。そのことを痛感した体験だった。遠く連なる立山連峰、豊かに繁る木々の葉。青々とした稲のあいだを駆け抜けてゆく…

白えびづくし

一泊で富山に行ってきた。ひとつは、ある匠に取材するため。もうひとつは、かつてから訪ねたいと思っていた場所で展覧会を観るため。本当に得難い体験をした2日間で、行ってよかったと心から思う。くわしくはまた追って書くつもり。とりあえず、名産の白えび…

「倉俣史朗 To be free」藤塚光政展

過日、西麻布のギャラリー「夢のカタチ」で行なわれている写真家・藤塚光政さんの個展を観てきた。清潔感のある小さな白い空間の壁に、倉俣史朗作品を撮影した写真が1点ずつガラスの板にはさまれ、立てかけられていた。ふっと目を向けては目を離せなくなる写…

こつこつと日々を営む

先日、神保町の「さぼうる」に行った。創業54年を数える老舗だ。植物の生い茂る外壁、入口には年月を重ね鈍く光るトーテムポールと赤電話。店内はランプの光でほんのりと照らされている。コーヒーにはピーナッツ。一緒に行った方に「チーズドッグがおいしい…

あなたにとって、「生きる」とは?

前回のエントリーで書いたように、『デザインのひきだし』7号にて装丁家の菊地信義さんの記事を執筆しました。せっかくなので、4年前にNHK「ようこそ先輩」という番組で菊地信義さんの回を拝見し、深く感銘を受けたときの文章を復活させてみます。* * * …

『デザインのひきだし 7』で紙工職人・坂本政弥さん、装丁家・菊地信義さんにインタビュー。

“プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌”『デザインのひきだし』7号が発売されました。今回で第3回目になる連載「名工の肖像」*1では、紙工職人の坂本政弥さんにご登場いただきました。坂本さんは、墨田区で創業85年の紙工所を営み、…