文字は語る「原田幹久さんに聞く 書とフォント」【追記あり】

screenshot

月刊DTPWORLDで連載していた「文字は語る」最後の1本が公開されました。最後は紙媒体ではなく、月刊DTPWORLDの版元であるワークスコーポレーションが運営しているCGデザイナー・Webデザイナー・グラフィックデザイナーのためのクリエイティブ・タブロイド withD(ウィズ・ディーでの公開です。

基本的に正方形のなかにおさまるよう作られるフォントと、流麗な書。そのふたつをつなぐ仕事をしているのが、書家であり株式会社モトヤ顧問を務める原田幹久さんだ。
今回のインタビューでは、書とフォントの違い、そして書家の立場から考える、美しく見える文字の構成について原田さんに聞いた。

http://withd.jp/news/interview/4068.html

書家の原田さんはモトヤ隷書の原字制作者であり、モトヤの文字制作の顧問を務めています(約7000字の原字すべてを手書きしたそうです)*1。今回のインタビューでは、文字制作の顧問として、どのような考えでモトヤの毛筆フォントを作成してこられたたかということから、原田さんが長年研究し続けておられる字源についてのお話、そして美しい文字の鍵などについてお話いただきました。よかったらご覧くださいませ。

【追記】
2008年10月に審査会がおこなわれた「日本タイポグラフィ年鑑2009タイプフェイス部門」において「モトヤ隷書2・4・6」が「ベストワーク賞」を受賞しました。受賞を記念して、2009年4月1日から5月31日までの期間、隷書ならびに同じく入選した同社書体・丸アポロを対象に、割引や書体プレゼントが当たる【受賞記念キャンペーン】が開催中だそうです。
*受賞内容はこちら→http://www.motoyafont.jp/images/shotai_sample/re_ma_tn.html
*キャンペーン内容はこちら→http://www.motoyafont.jp/images/shotai_sample/re46_ma468.html

* * * *

さて、約2年にわたり続けてきた「文字は語る」は、今度こそ本当に、これにて終了です。「文字」という一つのテーマを軸にさまざまな立場の方にお話を聞く機会をいただけたことは、何にも代え難い経験となりました。取材にご協力いただいた皆様、そしていつも読んでくださった読者の皆様、アンケートでうれしいお言葉をくださった皆様*2、すべての方々に御礼申し上げます。ありがとうございました!

【参考】
http://www.motoyafont.jp/interview.html
http://www.gm-group.net/harada/

*1:そうそう、原田さんはゲームソフト「DS美文字トレーニング」の文字の監修もなさったそうです。

*2:いつも熱心にこの連載のことを書いてくださる方がいらっしゃいました。ちなみに、手動写植職人の駒井靖夫さんを取りあげた2008年4月号では、連載陣のなかでアンケート結果1位に輝きました。また、種字直彫り師・清水金之助さんの回では2位をいただきました。ありがとうございました。