見た
クリエイションギャラリーG8で開催中の「POSTALCO Wheel Printer」展を見てきた。 マイク・エーブルソンとエーブルソン友理の両氏が、ニューヨーク・ブルックリンで活動をはじめたデザインオフィスであり、“EQUIPMENT=道具”としてのプロダクトとして、バッ…
印刷博物館で2月19日まで開催中の「世界のブックデザイン2010-11」展を見てきた。会場はP&Pギャラリー。割とコンパクトなスペースだが、そこに日本、ドイツ、オランダ、スイス、中国、カナダ、オーストリアの7カ国の美しい本240冊が並ぶ。瞬く間に3時間弱が…
1月11日からギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で文字好き待望の展覧会が開かれている。大日本印刷のオリジナル書体「秀英体」の100周年を記念して行われている、その名も「秀英体100」展だ。 いまから100年前の明治末期、秀英舎が開発した活字は完成…
1/11(月)まで三菱一号館で開催されていた「一丁倫敦と丸の内スタイル」展を観てきた。 このたび三菱地所株式会社および株式会社三菱地所設計は、三菱一号館の竣工を記念いたしまして、「一丁倫敦と丸の内スタイル展」を開催いたします。展覧会は2部構成と…
1月10日(日)、大田文化の森で開催された、清水金之助さん第二回個展(活字地金彫り*1実演会)を見てきた。会場に着くと、中央に座った清水さんを取り囲んで、熱心に見入る人、人、人。そこに熱気のかたまりのようなものができていて驚いた。会場に凝った展…
ポスターハリスギャラリーで開催されているアトリエ空中線10周年記念展「インディペンデント・プレスの展開」を観に行ってきた。 アンデパンダン=自主独立な画家・作家たちのインディペンデント出版作品集を 独創的な造本で制作しつづけて高い評価を得る間奈…
先週、11月8日まで開催されていた「三保谷硝子店 101年目の試作展」を観に行ってきた。場所はアクシスギャラリー。 国産のガラスが産声を上げて間もない1909年(明治42)に創業した三保谷硝子店は今年100周年を迎えた。その家業が大きな転機を迎えるのは1970…
先日、パナソニック電工 汐留ミュージアムで開催中の「建築家 坂倉準三展 モダニズムを住む 住宅、家具、デザイン」展に行ってきた。 昭和の激動を刻んださまざまな出来事や社会的課題に、坂倉準三は建築作品のみならず、他の領域のクリエイター達と関わりな…
「建築家 坂倉準三展」を観た後、エキサイトイズムの記事「Web Magazine「エキサイトイズム」 | ism.excite.co.jp」で天童木工PLYの展示のことを知り、足を運んできた。 卓越した成形合板(プライウッド)技術で知られる老舗家具メーカー天童木工。昭和15年…
最近、川崎市民ミュージアムの「サンデー・マガジンのDNA」、世田谷文学館の「堀内誠一 旅と絵本とデザインと」、松屋銀座「追悼 赤塚不二夫展 ギャグで駆け抜けた72年」の3つの展覧会を立て続けに観てきた。堀内誠一、赤塚不二夫、どちらも天才である。堀内…
8月18日、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)に「ラストショウ:細谷巖アートディレクション展」を観に行ってきた。 1階には細谷巖の自選ポスター(22点)新聞広告(2点)が展示されています。自選と言っても社会的評価が高かった作品ばかりです。すで…
6月28日(日)、大田文化の森の一室で活字直彫師・清水金之助さんの個展が行なわれると聞き、行ってきた。活字直彫(活字地金彫、種字彫刻)とは、活版印刷で使われる活字のもととなる母型(凹型)を作るための、さらにもととなる種字(父型)を、鉛と錫の合…
南麻布design shop + galleryに五十嵐威暢「マケット展」を観に行ってきた。 彫刻家 五十嵐威暢の世界を身近に感じられる、作家初の試みとなる「マケット展」を開催します。本展は作家自身が製作過程に生み出した模型(=マケット)たちを作品として再解釈し…
自分自身のルーツと正面から向き合うことの大切さ。大きな歴史の流れのなかに確かに自分自身がいる、すべてはつながっているのだということ。そのことを痛感した体験だった。遠く連なる立山連峰、豊かに繁る木々の葉。青々とした稲のあいだを駆け抜けてゆく…
過日、西麻布のギャラリー「夢のカタチ」で行なわれている写真家・藤塚光政さんの個展を観てきた。清潔感のある小さな白い空間の壁に、倉俣史朗作品を撮影した写真が1点ずつガラスの板にはさまれ、立てかけられていた。ふっと目を向けては目を離せなくなる写…
前回のエントリーで書いたように、『デザインのひきだし』7号にて装丁家の菊地信義さんの記事を執筆しました。せっかくなので、4年前にNHK「ようこそ先輩」という番組で菊地信義さんの回を拝見し、深く感銘を受けたときの文章を復活させてみます。* * * …
先日銀座に行った際、INAXギャラリーにも寄って、「チェコのキュビズム建築とデザイン 1911-1925」展を観てきた。 ピカソ、ブラックが中心となって起こった20世紀初めの美術運動キュビズム。チェコでは世界で唯一、建築に応用され、プラハを中心とした各地に…
ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催中の矢萩喜從郎展「Magnetic Vision/新作100点」を観た。 1988年の「Shot by a Sight」から続く矢萩喜從郎氏の視覚世界への探求。「Perceiving by Sight」(1992)、「One’s Point of View」(1994)、「Hidden Accumula…
天童木工PLY*1で開催されていた、プロダクトデザイナー・秋田道夫さんの写真展「空気のてざわり」を2月22日(日)に観てきた。最終日だった。 わたしの写真は多くの場合、人やモノがその画面の中央を占める事がありません。 美とは単独のものではなくてその…
土曜日、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)に「Helvetica forever: Story of a Typeface ヘルベチカ展」を観に行ってきた*1。 誕生から半世紀を経た現在でも、最も知られた欧文書体として根強い人気を保ち続けている「ヘルベチカ」。今回の企画展では…
昭和初期の商家が集まる江戸東京たてもの園の「東ゾーン」は、建物が復元されているだけでなく、なかに置かれたさまざまな小物がリアリティをかもしだしていて、とても楽しい。たとえば銭湯「子宝湯」には、たくさんの広告が掲示されていた。ハイセンスなあ…
前エントリーまでに紹介した江戸東京たてもの園の写真は、おもに「西ゾーン」と「センターゾーン」、山の手通り沿いの建物たちを写したものだった。これら2つのゾーンでは主に住宅が復元・展示されている。いっぽう、「東ゾーン」には昔の商家が集まり、下町…
江戸東京たてもの園の建物たちは、それぞれ外観をながめるのも楽しかったけれど、なにより細部に行き届いた美意識というか、作り手のこだわりに感嘆することしばしだった。たとえば、高橋是清邸の窓枠。窓からの景観を損なうことなく、枠自体が洒落た模様と…
週末、小金井公園内にある江戸東京たてもの園に行ってきた。約7ヘクタールの敷地に、江戸時代から昭和初期まで27棟の復元建造物が建ち並ぶ施設だ。茅葺きの農家から洒落た商店、モダンなお屋敷まで、さまざまな建造物が移築されていて、見ごたえがある。一つ…
ここのところ立て続けに、戦後日本のグラフィックデザインを築き上げてきた人々の作品を見る機会があった。1950年代以降のグラフィックデザイン作品を一堂に集めた見ごたえある展覧会があちこちで開催されていたのだ。クリエイションギャラリーG8では1933年…
1月23日(金)、世田谷美術館で行なわれていた横尾忠則さんの公開制作「ニューイヤー・ヨコオ」に行ってきた。2008年秋、兵庫県立美術館で行なわれたイベントを皮切りに、横尾さんは「PCPPP」と名付けた公開制作に取り組んでいる。2008年12月〜1月は世田谷美…
某日、三軒茶屋・キャロットタワーの生活工房ギャラリーで行なわれている「世田谷でみかけた書体」展を見てきた。 皆さんは通りがかりのお店の看板を見て そこに使用されている書体名をズバリ言い当てることができますか?街を歩けば必ず私たちの目に飛び込…
某日、松屋銀座のデザインギャラリー1953で開催されている企画展「折形・無形のデザイン」を観に行った。 折形は、600年の昔から上級武士社会の中で秘伝とされていた、和紙による包み方の作法をいいます。 モノやお金を包んで自分自身の気持や先方の心配りな…
印刷博物館の企画展「ミリオンセラー誕生へ! −明治・大正の雑誌メディア−」を観た後、総合展示を駆け足で。何度か訪れていながら、いつも十分な時間がとれず後悔します。今回はグーテンベルク「42行聖書」原葉の前で立ち尽くしてしまいました。 いま作って…
印刷博物館で12月7日(日)まで開催されていた、「ミリオンセラー誕生へ! −明治・大正の雑誌メディア−」展を観てきました。会期終了が迫っていた土曜日、午後から別の場所でセミナー聴講の予定があったので1時間強しかいられなかったのですが、どうしても観…