デザイン

文字は語る「廣村正彰さんに聞く サインデザインと文字」

取材・執筆を担当している月刊DTPWORLDの連載企画「文字は語る」の2009年4月号*1で、廣村正彰さんに「サインデザインと文字」についてうかがいました。 2次元のサインが3次元の空間でどういった視覚効果をもたらすかに注目し、サインデザインに新風を吹込ん…

秋田道夫写真展「空気のてざわり」

天童木工PLY*1で開催されていた、プロダクトデザイナー・秋田道夫さんの写真展「空気のてざわり」を2月22日(日)に観てきた。最終日だった。 わたしの写真は多くの場合、人やモノがその画面の中央を占める事がありません。 美とは単独のものではなくてその…

「Helvetica forever: Story of a Typeface ヘルベチカ展」

土曜日、ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)に「Helvetica forever: Story of a Typeface ヘルベチカ展」を観に行ってきた*1。 誕生から半世紀を経た現在でも、最も知られた欧文書体として根強い人気を保ち続けている「ヘルベチカ」。今回の企画展では…

文字は語る「大島依提亜さんに聞く 映画と文字」

取材・執筆を担当している月刊DTPWORLDの連載企画「文字は語る」の2009年3月号*1で、大島依提亜さんに「映画と文字」についてうかがってきました。 映画というそれ自体がビジュアル表現であるものを、グラフィックデザインに落とし込み、その魅力を伝えてい…

封筒? チラシ?

たまたま見かけたこのチラシ。2月14日〜3月29日まで世田谷文学館で行なわれる「進める荒井良二のいろいろ展」のもの。手に取ってみたら、むむ?袋状になっていた。なんでだろう? なにかしかけが隠されているのかな? チラシのすみからすみまで、そしてサイトの…

すべての創造の源は

先日、粟津潔展を観に行ってから、会場に散りばめられた粟津氏の言葉に惹きつけられ、その著作を読みたいと強く思うようになった。そこで最初に手に取ったのが『粟津潔 デザインする言葉』。この本は、彼が1960年代から今日に至るまでさまざまな書籍で考察し…

仲條服部八丁目心中〜きらめくデザイナーの競演〜粟津潔展〜戦後の作家たち

ここのところ立て続けに、戦後日本のグラフィックデザインを築き上げてきた人々の作品を見る機会があった。1950年代以降のグラフィックデザイン作品を一堂に集めた見ごたえある展覧会があちこちで開催されていたのだ。クリエイションギャラリーG8では1933年…

「前提」を疑え!ーー『デザインノート』No.23で廣村正彰さん×前田豊さん対談

『デザインノート』*1No.23が発売されました。特集テーマは「16人のアートディレクターがつなぐデザイン道 未来を創造するデザイン」。 師弟、親子、先輩後輩など関係性は違っても、表現の遺伝子は時代の胎動にもまれ引き継がれていき、新たなスタイルを生む…

「世田谷でみかけた書体」展

某日、三軒茶屋・キャロットタワーの生活工房ギャラリーで行なわれている「世田谷でみかけた書体」展を見てきた。 皆さんは通りがかりのお店の看板を見て そこに使用されている書体名をズバリ言い当てることができますか?街を歩けば必ず私たちの目に飛び込…

「折形・無形のデザイン」展

某日、松屋銀座のデザインギャラリー1953で開催されている企画展「折形・無形のデザイン」を観に行った。 折形は、600年の昔から上級武士社会の中で秘伝とされていた、和紙による包み方の作法をいいます。 モノやお金を包んで自分自身の気持や先方の心配りな…

文字は語る「山本太郎さんに聞く 美しいタイポグラフィの追求 アドビ システムズの取り組み」

取材・執筆を担当している月刊DTPWORLDの連載企画「文字は語る」の2009年1月号*1では、アドビ システムズの山本太郎さんに「美しいタイポグラフィの追求」と、それに対する「アドビ システムズの取り組み」についてうかがってきました。 私たちはデジタルフ…

福田繁雄展「ハードルは潜(kugu)れ」

リクルートの2つのギャラリー、クリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンで開催されている展覧会、タイムトンネリシリーズVol.27福田繁雄展「ハードルは潜(kugu)れ」を観てきました。 本展では、福田氏のデビュー当時から現在に至るまでを、二…

文字は語る「葛西薫さんに聞く ロゴタイプ」

取材・執筆を担当している月刊DTPWORLDの連載企画「文字は語る」2008年12月号*1は、サントリー烏龍茶やユナイテッドアローズの広告で知られるアートディレクター葛西薫さんの登場です。サントリーのコーポレートロゴやTORAYA CAFE、雑誌『ku:nel』など、数々…

「白」原研哉展

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で行なわれている「白」原研哉展を観てきた。 シンプルさの中にある、洗練された美しさ。未知なるデザインの課題に挑戦し続ける原 研哉。 今回の展覧会は、余分なものをなくすこと、そして、ものの本質を知ろうとす…

Helvetica展「A tribute to Typography 〜ヘルベチカの過去・現在・未来」

ラフォーレミュージアム原宿で昨日からスタートしたHelvetica展「A tribute to Typography 〜ヘルベチカの過去・現在・未来」を観に行ってきた。 1957 年に、スイスのハース鋳造所でエドワード・ホフマンとマックス・ミーディンガーによってデザインされたと…

文字は語る「グループ・タイポに聞く 漢字タイポスの設計思想」

取材・執筆を担当している月刊DTPWORLDの連載企画「文字は語る」、2008年11月号*1は、「漢字タイポス」に新たなウェイトが追加されたことを受け、グループ・タイポの桑山弥三郎さん、伊藤勝一さんに「漢字タイポス」の設計思想について語っていただきました…

「NEO JAPAN STYLE PACKAGE」展

竹尾見本帖本店2階で行なわれている「NEO JAPAN STYLE PACKAGE」展を観てきた。 今、改めて日本の包装について考え、学び、その根底にある 日本の「モノ」や「コト」や「ヒト」に対する感覚を 自分たちの中に呼び起こし、 現在に生きるデザイナーとして応用…

書物は「連続と切断」からできている。

前のエントリーで、ケータイ小説「あたし彼女」のことを「ページネーションの感覚において、ウェブ上の小説より書籍に近い感覚で作られているかも」と書きました。なぜ「書籍に近い」と感じたのでしょうか。 「ページネーション」とは? ブックデザイナー鈴木…

「光の極限を求めて」ーー『デザインノート』No.21で平野敬子さんにインタビュー

『デザインノート』*1No.21が発売されました。特集テーマは「18人の女性クリエイター」。さまざまなクリエイションで時代を動かす女性たちが登場しています。今回、わたしはNTTdocomoの携帯電話「F702iD所作」や東京国立近代美術館のVI、小沢健二さんのCDな…

文字は語る「鈴木一誌さんに聞く 第三世代明朝と書体の選び方」

取材・執筆を担当している月刊DTPWORLDの連載企画「文字は語る」、2008年10月号*1は、ブックデザイナーにして季刊『d/SIGN』誌責任編集の鈴木一誌さんのご登場。活版〜写植を経て黎明期からいち早くDTPを導入し、使い手の立場からデジタルフォントを見続けて…

「展覧会ガイド」を考える

先月末に松屋銀座で開催されたナガオカケンメイさんの「デザイン物産展ニッポン」、そして現在ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で開催中の平野敬子さん「デザインの起点と終点と起点」展は、「展覧会ガイドのあり方」についても考えられていた展覧会…

平野敬子「デザインの起点と終点と起点」展

昨日、平野敬子さんの個展「デザインの起点と終点と起点」を観に、gggに行ってきた。 ギンザ・グラフィック・ギャラリーでは、2008年9月企画として<平野敬子「デザインの起点と終点と起点」>を開催いたします。 平野敬子は関わってきた全ての仕事を、強い…

たむけんと「広告」と。

7月末に発売された雑誌『広告』(博報堂)の特集が、全編「漢字タイポス」で組まれていると聞いたのは、すこし前のことでした。「タイポス」。写植世代にはたいへん懐かしいフォントです。 1960〜70年代に一世を風靡し、新書体ブームのきっかけをつくったデ…

デザイン物産展ニッポン

ナガオカケンメイさんの日記*1や「情熱大陸」を見て、以前から楽しみにしていた展覧会「デザイン物産展ニッポン』が今日から始まったので、早速行ってきた。 ものづくり大国、日本。積み重なる歴史の中で、わたしたちは自分たちが作り出した「もの」で、自分…

「黒 ヒミツ 製造」と「OPL Colorful BLACKS」

王子製紙の「OJI PAPER LIBRARY」で、9月1日から新しい展覧会がスタートするそうだ。今度は「黒」。 そして、9月1日(月)より、シリーズ第8回企画展がスタートします! 第8回企画展「黒 ヒミツ 製造」 2008年9月1日(月)〜2008年11月27日(木)、9:00〜17:00…

「祈りの痕跡。」展

某月某日、東京ミッドタウン内にある21_21 DESIGN SIGHT*1に、地球文字探検家 浅葉克己ディレクション。「祈りの痕跡。」展を観にいってきた。展覧会開催前に月刊「DTPWORLD」連載「文字は語る」の取材で浅葉さんにお話を聞いていた*2ので、とても楽しみにし…

文字は語る「浅葉克己さんに聞く 痕跡から生まれる文字」

取材・執筆を担当している月刊DTPWORLDの連載企画「文字は語る」、2008年9月号*1は、アートディレクターにして地球文字探検家の浅葉克己さんが登場。7月19日から9月23日まで21_21DESIGN SIGHTで開催されている「祈りの痕跡。」展を通し、「文字」「書くとい…

『デザインノート』No.20で折形デザイン研究所・山口信博さんにインタビュー

さてさて、『デザインノート』*1No.20が発売になりました。2004年11月に創刊以来、季刊→隔月刊で発行してきた『デザインノート』も、もう20号になるんですね。2号から関わっているので、なんだか感慨深いです。さて、今回の特集は「空間とマテリアル」。今回…

『文字は語る』が単行本になりました。

月刊「DTPWORLD」*1で連載中の「文字は語る」*2が、今月のはじめに書籍化されました。わたしは2人のライターさんの後を引き継ぎ、2007年7月号から取材執筆を担当してきました。今回所収されているインタビュー(作り手は考える/使い手は考える)18人分のう…

文字は語る「平野甲賀さんに聞く 描き文字の力」

取材・執筆を担当している月刊DTPWORLDの連載企画「文字は語る」、2008年8月号*1で、描き文字師・装丁家の平野甲賀さんに「描き文字の力」について語っていただきました。圧倒的な存在感と個性を放つ平野甲賀さんの描き文字は、きっとだれもが一度は目にした…