つぶやき

「身体が楽器になる」という快感

旧知の友人たちのライブがあり、聴きに行ってきました。お昼の神田でおとなの渋い音楽です。なんだか不思議。ライブハウスで音楽を聴くのは、ずいぶん久しぶりでした。楽器が奏でる音がふるわせる空気を直に感じられて、ライブって気持ちがいいな、としみじ…

力を高めるには

「なにかの能力を高めたい、けれどいまは力がない」という時は、まず第一に、それを仕事にしてしまうといい。「能力をつけてから仕事をしよう」と思っていては、いつまでも能力などつかないのです。仕事というプレッシャーのなかでこそ、短期間で能力を高め…

人生は螺旋状

昨日のエントリー「「MediaMarker」で蔵書管理 - 雪景色」で書いたように、蔵書管理ツール「MediaMarker」を使い始めたことをきっかけに、積ん読発掘・撲滅運動に火がついている。今日はしばらくちゃんと眺めていなかった本棚を見直してみたら、引っ越しや幾…

「歴史を学んでなにになるの?」

歴史を学ぶ、研究するということは、実用的ではないかもしれない。だからよく、歴史の研究者に向けて、タイトルのような質問が放たれるそうだ。けれども、歴史を知ることは無意味なことだろうか?進むべき未来がわからなくなったとき、来し方を振り返ること…

謎は決して解き明かされないし、悩みは尽きることがない。

若いころは、なんでも白黒はっきりしないといけないものだと思っていました。いまは悶々と悩んでいるけれど、どこかにきっと悩みのまったくない世界が開けているのだと信じていて、どうにかしてそこにたどり着きたくてもがいていました。努力すればわからな…

「惜しまなさ」

結局のところ自分の武器は、「労力の惜しまなさ」にあるんだなあとつくづく思う。とても要領の悪いやり方だけれど、それ以外の方法をわたしは知らない。「惜しまなさ」が尋常でなくなればなくなるほど、強みになる。当たり前のことだけれど、そこを突き進む…

蓮は

「蓮は泥より出でて泥に染まらず」 見事な蓮だった。* * * *大学時代、「Lotus Blossom」という曲を演奏したっけ。かっこいい曲なんだこれが。Kenny Dorhamの「QUIET KENNY(静かなるケニー)」に収録されている演奏が有名だけど、あのまったりした感じ…

くも

先日、見事な蜘蛛を見た。大きくて怖い。でも見入ってしまった。見事な蜘蛛の巣を見ると、この絵本を思い出す。くも作者: 新宮晋出版社/メーカー: 文化出版局発売日: 1979/06/10メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (16件) を見るある夏の一…

「手を動かす」ことの効果

火曜日に放映されていた「プロフェッショナル 仕事の流儀」のなかで、宮崎駿監督は映画のアイデアが浮かんだとき、それをふくらませ育てるために、まずは自分の描きたい場面をひたすらにイメージボードに描いていくのだと言っていた。頭で考える前に、まずは…

とれなければ、焼きつけるしかない。

ナガオカケンメイさんが企画している展覧会「デザイン物産展ニッポン」の準備が大詰めを迎えているようだ。日記を拝見しながら、今度はどんな喧嘩をしかけてくれるんだろうとわくわくしている。 7月30日の日記でナガオカさんは、「展覧会の体温」という話を…

あるがままを受け止める

昨日参加した某ワークショップで、講師の方のある言葉が心に残った。 あるがままを受け止めて、そこから何ができるか考えよう。 差別や偏見に苦しむ人々への支援活動を行なっている立場からの言葉で、実際に行動に移してきた人ならではの重みをたたえていた…

読みやすさ、わかりやすさってなんだろう。

先日、鈴木一誌さんを取材した時に、「読みやすい紙面ってなんだろう」という話題になった。見た目どんなに読みにくそうな、ちっちゃーい文字の記事でも、そればっかりを夢中になって読んでしまうようなことがある。氏曰く、「結局のところ読みやすさという…

実は結末を知らない完結した名作コミックランキング

gooランキングの実は結末を知らない完結した名作コミックランキング、挙がってるコミックのなかでわたしが結末を知っている(はず)作品はこんな感じ。「はず」と書いたのは、確かに最後まで読んだんだけど、はっきりと結末を思い出せない作品がちらほらある…

玉しきを雪に見立てて。

名刺を新しくしました。 よく見えないかもしれないけれど、白い紙の表面にうっすらふんわりと水玉模様が施されています。「玉しき」*1という特殊紙にスミ色で文字を刷りました。長らく、乳白色の透明感のあるスケルトン台紙にグレーの筆文字で名前を刷った名…

「自分の顔さえ見ることなく、私たちは死んでしまう」

先月から読み続けていた佐治晴夫さん+松岡正剛さんの『二十世紀の忘れもの―トワイライトの誘惑』をようやく読み終わりました。かなり読みごたえたっぷり、かつ、理系に振れている話題が多くてわたしの頭ではなかなか理解できない部分もあったのですが、読み…

いまは詳しくないけれど

深く知りたい、興味があるという分野について詳しくなるには、そのテーマを仕事にしてしまうのが一番だなあと最近つくづく感じる。仕事でない場合はどうしても仕事を優先してしまい、結局は時間がなくなってしまう。詳しくないことを仕事にするのは、それが…

追い求めると立ち上がってくるものがある。

先日、浅葉克己さんにお会いした。20年にわたり「文字を探す旅」を続けてこられている氏が、こんなことを言っていた。 「不思議なもので、『文字』そのもののために旅をしなければ、『文字』は決して立ち上がってこない。広告の仕事のロケのついでに文字も見…

学ぶとは/生きるとは

ここのところ、あちこちの本を読みながら、どれも読了できずにいるのだけれど。 佐治晴夫さんと松岡正剛さんの対談『二十世紀の忘れものーートワイライトの誘惑』のなかで、こんな一節があった。 佐治●そうですね。たとえば科学は、すべてを割り切ってわから…

祖父江さん素敵。

いま『文字のデザイン書体のフシギ』という本を読み進めていて、これがすこぶる面白い。神戸芸術工科大学で主に1年生を対象に行われた連続特別講義録。祖父江慎さんの講演録は口調がそのままに写し取られたような感じで、読んでいると祖父江さんの声が聞こえ…

「雪」という姓の読み方は何のひねりもなくそのままなので、ほとんど間違えられたことがないのだけれど、「まさかそんなはずは」と思うのか、時折、音読みされてみたり、なぜか「せきさん」と呼ばれてみたりということがあります。先ほども某サイトさんでわ…

とにかく会ってみることだ

すばらしく整理され、まとまった本を何冊も出している著者ならば、著書を読めばいい、と思ってしまっていたかもしれない。けれども、本では得られない情報がある。整理する過程で落ちてしまうような横道にそれた話こそが、聞きたかった話だった。論考からは…

わたしはカメ。

…と言っても、別に「スチュワーデス物語」*1を思い出したわけではなく(古!)。わたしはこれまで、自分というライターのことをよく「イタコのようなもの」とたとえていたのだけれど、今日、ある人と会話をしていて、ふっと「わたしはカメのようなものかもし…

おばあさんの手

ある語り部のおばあさんたちの話を聞きに行ってきた。 懇親会で「また話を聞きに行きたい」とあいさつをしに行ったら、にっこり笑って「どんな話が聞きたいの? なんでも教えてあげるよ。今度、遊びにきてね」と言いながら、わたしの手をぎゅっと握ってくれ…

光の当たるもう一方の極みに、それと対等のわざと精神がある。

なぜ、「影となる存在」に惹かれるのか。その答えを示してくれているような文章が、「京扇ーー1本の扇を生み出す人々」(武蔵大学・瀬田研究室の調査報告書)にある。ちょっと長くなってしまうけれど、忘れたくないことだから書き記しておく。 日本の文化は…

関心の理由

「文字」というものに関心を寄せている。たぶん、印刷会社に勤めていた十数年前、写研の書体見本帳をうっとりと眺めていたあの頃からずっと*1。 どうして「文字」が好きなんだろう?と思った。はっきりとした理由なんてどうでも良いくらい、どうしようもなく…

「キモ若」なんて、ふっとばせ!

「キモ若」ってご存じですか? 近頃の女性誌の流行りのキーワードに「大人かわいい」というのがある。そしてもう一つ雑誌から生まれた言葉で「キモ若」、「老けカワ」というのがある。 こちらは雑誌『Tarzan』でこの夏特集された、「30歳からの老けビジュア…

「やりたいこと」にたどり着く近道

だれにとっても1日は24時間であり、すべての人間にとって等しく「時間は限られている」。そんな当り前のことに、かつては気づいてなかった。意識することがなかった。自分の時間の使い方を決めるのは、主に自分だったから。意識が変わったのは、子どもが生…

書こうと思ったもう一つの理由

なぜここに自分の見たこと聞いたもの、思ったこと考えたことを書こうと思ったのか。もう一つの大きな理由は、情けないようだけれど「忘れてしまうから」。 どちらかというと、こっちのほうがメインかもしれない。「書き留めておきたい」のだ、わたしは。 日…

いろいろ書いてみようと思います。

この場所を立ち上げてから約2年。ブログサービスを利用していながら、ブログとしての活用はまったくせず、名刺代わり、職務経歴書代わりに仕事実績の情報をひたすらアップしてきました。けれどここに来て、自分が日々見たもの聞いたもの、思っていること考え…