追い求めると立ち上がってくるものがある。

先日、浅葉克己さんにお会いした。20年にわたり「文字を探す旅」を続けてこられている氏が、こんなことを言っていた。
「不思議なもので、『文字』そのもののために旅をしなければ、『文字』は決して立ち上がってこない。広告の仕事のロケのついでに文字も見よう、なんていう時には、立ち上がってこない」
しかし「文字」を目的に旅立てば、重要な人物と自然に出会えるのだそうだ。

「これを追い求めよう」と意識していないと、なにも立ち上がってこない。
逆に言えば、「これを追い求めるのだ」と意識した途端に立ち上がってくるものがある。

このごろ、自分が手にするもの、目にするものが偶然にも鎖のようにつながっていることが多くて、そのあまりのつながりように驚いている。ちょっと怖いぐらいだ。