働くということ

決して減らないものを目標に据える

2009年9月13日、米大リーグ、シアトル・マリナーズのイチローが、大リーグ史上初の9年連続シーズン200安打を達成した。108年ぶりの記録更新だという。ふだん野球はほとんど見ないのだけれど、これはどうやら大変なことだぞ、と思い、14日に放映されたNHK「ス…

「俺が社長だ」

読んでいた本の一節から。 山田 どんな苦労でも、自分の為だと思えば楽しめる。だからサラリーマンやってても、常に「俺が社長だ」みたいな気持ちでいればいいんじゃないかな。任された仕事に関しては、すべて自分の責任なんだから。上司に言われたからとか…

道を切り開きたいのであれば、ぶつかるところまで行くほかない

夏目漱石『私の個人主義』を読んだ。この本には漱石の講演がいくつか所収されているが、表題の「私の個人主義」を読んで唸る。記録を見れば大正3(1914)年11月の講演だから、実に90年以上前に話された内容だというのに、いまなおこれだけ示唆に富んでいると…

働くことが希望になる

『この世でいちばん大事な「カネ」の話』にこんな文章があった。 生きていくなら、お金を稼ぎましょう。 どんなときでも、毎日、毎日、「自分のお店」を開けましょう。 それはもう、わたしにとっては神さまを信じるのと同じ。 毎日、毎日、働くことがわたし…

かくありたい。

今週取材でお会いした方は、順に72歳、83歳、82歳。どなたも頭の回転がはやく、話がおもしろくて引きつけられっぱなし。なによりの共通点は、常に視線が未来に向いており、過去に築き上げたものを壊すことを厭わず、工夫することが大好きだというところ。70…

邪魔、このありがたきもの。

先日に引き続き、齋藤孝氏の『座右のゲーテ』から。 先日のエントリーで「小さな対象を扱う」という話に対し、id:pollyannaさんがブクマコメントで「この技術は、日々の暮らしで乗り越えなければいけない「山」にも通じるのかなあ、と思ったり。」と書いてく…

肩書きのつけ方や言葉の定義に、職業観が表れる。

前の記事で新しい名刺のことを書きました。今回の名刺で従来と変更したのは、紙やインクの色、デザインだけではありません。これまでは「Writer & Editor」としていた肩書きを、「ライター/編集」と変えました。直接的には松本弦人さん*1に名刺をお渡しした…

人間は、この世に生まれたその瞬間から、この世に受けいれられることを目指して生きている。

しりあがり寿さんの『表現したい人のためのマンガ入門』を読んだ。マンガ家とサラリーマン*1という二足のわらじを13年間はき続けた経験があるしりあがりさんだからこそ書ける本だった。「マンガ入門」というタイトルだけれど、しりあがり先生が手取り足取り…

「愛され」を目指そう

愛ある人が好きだ。 ものづくりに携わる人なら、対象が好きで好きでたまらなくて、その話をしはじめると子どものように目が輝いてしまうような人がいい。やっぱり対象を愛さなくっちゃね、とかねがね思っていた。けれどある人が、「これからは、愛するだけじ…

原点

思えば、なにか話を聞きたくて訪ねたおじいさん、おばあさんの目を見、手に触れ、深みのある言葉を聞いたことが、どこか自分の節目につながっている。たとえば、自分の「初心」「原点」ということを考える時、いつも心に浮かんでくるのは、あるおじいさんの…

光の当たるもう一方の極みに、それと対等のわざと精神がある。

なぜ、「影となる存在」に惹かれるのか。その答えを示してくれているような文章が、「京扇ーー1本の扇を生み出す人々」(武蔵大学・瀬田研究室の調査報告書)にある。ちょっと長くなってしまうけれど、忘れたくないことだから書き記しておく。 日本の文化は…

やる気を引き出すのは「緊張」か「目的」か?!

少し前に、金井壽宏氏の『やる気!攻略本』という本を読んだ。このごろ、モチベーションが上がらない場面に遭遇して悩んだりもしていたので、知人のブログで紹介されていたこの本に手が伸びたのだ。わかりやすくゲーム感覚で、あくまで実用書に徹して書かれて…

野暮な情熱

この場の活用の仕方について考え方が変わったきっかけの一つは、数カ月前に梅田望夫氏のウェブ時代をゆくを読んだことだろう。フリーランスとして仕事をしていくうえで、勇気づけられたり、ヒントをもらったり、とにかく名言があちこちに散りばめられた1冊だ…