玉しきを雪に見立てて。

名刺を新しくしました。

よく見えないかもしれないけれど、白い紙の表面にうっすらふんわりと水玉模様が施されています。「玉しき」*1という特殊紙にスミ色で文字を刷りました。

長らく、乳白色の透明感のあるスケルトン台紙にグレーの筆文字で名前を刷った名刺を愛用していました。乳白色の台紙が「雪という名前のイメージに合っている」と印象的だったようなので気に入っていたのですが、さすがに何年も同じ名刺を使っていると飽きてくるもので。なにしろ、ふだん取材でお会いするアートディレクターさんやデザイナーさんの名刺はどれも趣向を凝らした個性派ぞろい。名刺交換のたびに「かっこいいですねえ！」「素敵ですねえ！」「かわいいですねえ！」と感嘆の声を上げているうち、自分の名刺も替えたくなってしまったのでした。とりあえず、しばらくはこれで。

しかし、一度新しいものを作ってみると、とたんに次々いろいろやってみたくなりますね。玉しきもいいんだけれど、もっとこう、雪を踏みしめるような感じがあったらよかったなあ。やっぱり活版印刷だろうか。あるいは、OKフロート*2やパチカ*3みたいに「加熱型押し」するとその部分の色が変わる（透ける）紙を使って、雪のうえの足跡みたいに文字を入れる？*4 せっかく印刷してもらうのだから、もっと早くからいろんな紙や印刷を試す機会として活用すればよかったな。これからは大いに活用しようと思います。

↓春に立て続けにクリエイターの名刺本が出版されましたね。同時期の『DTPWORLD』にもクリエイターの名刺を集めた別冊付録がついていたし。眺めてるだけで楽しいです。