白えびづくし

一泊で富山に行ってきた。ひとつは、ある匠に取材するため。もうひとつは、かつてから訪ねたいと思っていた場所で展覧会を観るため。本当に得難い体験をした2日間で、行ってよかったと心から思う。くわしくはまた追って書くつもり。とりあえず、名産の白えびを堪能したコースの内容など。

訪ねた場所は「銀鱗」というお店。いけすのある割烹で、実は子どものころ、近所に住んでいた。とても近くにいた割に家族で行った記憶がほとんどなく、ただ「いけすがある」ということだけよく覚えていた。

行ってみて納得、本格的な割烹で、小さな子ども連れで行くようなお店ではなかった。だからお祝いごとかなにかの時に行ったぐらいだったのだな。
お店の人のおすすめで、白えびのコースを注文。

白えびの細入漬。

お刺身。

深層水豆腐。ねっとりとして胡麻豆腐のような食感だった。

白えびの唐揚げ。かりっとして美味。

締めは白えびのかきあげ丼、白えびのお吸い物、香の物。
…そういえばこの日、昼も白えび天丼を食べたのだった。でも、白えびの揚がり具合もタレの絶妙な甘辛さも、そしてお米もおいしくて満足。子どものころは眺めているだけだったお店にひとり入り、こうしてコースを楽しんでいることに、「大人になったんだなあ」なんてしみじみと痛感した夜でもあった。