活字地金彫刻師・清水金之助さんに「Web Designing」誌でインタビュー

2月18日に発売された「Web Designing」2011年3月号(毎日コミュニケーションズ刊)に、清水金之助さんが登場しています。「ツクルヒト」という、ものづくりに携わる人へのインタビュー連載企画です。

こちらのページで下のほうにスクロールしていただくと、清水さんの記事のトビラを見ることができます。

これまでにも何度か、清水さんの記事を雑誌で書かせていただきましたが、多くは直彫師をしていた「かつての清水さん」に焦点を当てたものでした。でも今回の記事では、2004年、四十数年ぶりに直彫りを再開して以降の「いまの清水さん」に焦点を当て、「なぜ清水さんは彫り続けているのか?」について書いています。

撮影は、「清水金之助の本をつくる会」プロジェクトでも写真をお願いした池田晶紀さん。大胆に写真がレイアウトされた誌面が大迫力でかっこいいです。清水さんのきっぷの良さと、種字の美しさもよく伝わってくる素敵な写真がたくさん。よかったらぜひご覧ください!

* * *

実は「Web Designing」で私がお仕事をさせていただくのは、今回が初めてになります。Twitterで「清水金之助の本をつくる会」について書いていた私のツイートを見て、「ツクルヒト」の担当編集の方が清水さんに興味を持ち、声をかけてくださったのでした。貴重な機会をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

清水さんの取材はいつもそうなのですが、とにかく楽しかったです。担当編集さんがかわいい女性なこともあり、清水さんの舌もたいへん滑らか。実演をご覧になったことにある方にはおなじみの話芸と、凄みのある直彫りの業で、取材陣を魅せてくれました。

しかも、担当編集さんにご配慮いただき、記事の最後に「清水金之助の本をつくる会」についての告知も入れてくださっています。「Web Designing」のサイトからのリンクまで! 本当にありがたいです。

さて、「清水金之助の本」刊行基金は現在、120口ほど集まりました。まだまだ募集中です。どうぞよろしくお願いします!

「清水金之助の本」をつくるため、刊行基金を募集しています! くわしくはこちら。

※追記:ご入金の〆切を3月25日(金)にさせていただくことになりました。

活字地金彫刻師・清水金之助さんの本をつくります!

このブログでは数年前から何度かにわたり触れてきた、活字地金彫刻師・清水金之助さん。活字地金彫(活字直彫、種字彫刻)とは、活版印刷で使われる活字のもととなる母型(凹型)を作るための、さらにもととなる種字(父型)を、鉛と錫の合金である活字材に左右逆字でじかに凸刻していく技術のこと。わずか数ミリ四方の小さな活字材に、下書きもなくまたたくまに美しい文字を彫り上げる匠の技です。

今年1月に89歳を迎えられた清水さんは、日本にもはや数人といわれる活字地金彫刻師のお一人。これまでいくつかの雑誌で取材記事を書かせていただきましたが、活字地金彫刻という、幻になりつつある技術を持った清水さんの半生を一冊にまとめたいと、いつの日からか思うようになっていました。

しかし商業出版として本を刊行するメドがたたず、「それでも清水さんの本を出したい」という思いを抱く有志が集まり、「清水金之助の本をつくる会」を立ち上げました。同時に「清水金之助の本」刊行基金を立ち上げ、趣旨にご賛同いただける方に、出版資金のご協力をお願いできればと思っています。

ご協力いただいた方には、一口につき一冊、本を献呈するとともに、巻末にお名前を掲載させていただきたいと考えています。詳細については、「清水金之助の本をつくる会」ブログをご覧いただければと思います。
【活動趣旨】『活字地金彫刻師・清水金之助の本(仮)』をつくります。 : 活字地金彫刻師・清水金之助の本をつくる会
【概要】『活字地金彫刻師・清水金之助の本』(仮題)制作スタッフが決まりました! : 活字地金彫刻師・清水金之助の本をつくる会
「清水金之助の本」刊行基金にご協力のお願い : 活字地金彫刻師・清水金之助の本をつくる会


1月末から告知を始め、現在までに70口のご協力をいただきました。「電子書籍」がしきりに取り沙汰されるこのご時世に、いまはもう仕事としては途絶えてしまっている「地金彫刻」の職人さんの本に、こんなにもご協力いただける方がいるとはと、メールをいただくたびに胸を熱くしています。新しいセルフパブリッシングはなにも電子書籍だけの話ではないのかもしれません。

みなさまのご協力をお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。

※追記:ご入金の〆切を3月25日(金)にさせていただくことになりました。

『デザインのひきだし 12』「名工の肖像」で築地活字・大松初行さん、新連載「もじ部」で字游工房・鳥海修さん

まもなく店頭に並び始める“プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌”『デザインのひきだし』12号。今回も書いております!

デザインのひきだし?

ひとつめは以前からの連載企画「名工の肖像」*1。活字鋳造販売の老舗・築地活字で、約40年にわたり活字を鋳造し続けてきた大松初行さんの登場です。築地活字は数年前から「活版活字 鋳造見学体験会」を開催し、人気を博しています。私も現在地に移転する前に一度参加したことがあります。この見学体験会で、機械をまわしながら、にこにこと説明してくださった大松さん。その大松さんがなぜ、活字の道に入ったのかをうかがってきました!

もうひとつは今号からの新連載。その名も「もじ部 〜フォントの目利きになる!」。

フォントの良し悪しって、どうやって判断したらいいんだろう? 書体の制作背景や作り手の意図がわかったら、フォント選びがもっと楽しく豊かな時間になるかもしれない。

そんなふうに思っている『デザインのひきだし』読者に集まっていただき、フォントメーカーや個人の書体デザイナーの方などフォントの作り手の仕事場を訪ねて、制作背景やコンセプト、この書体のここを見てほしいというポイント、フォント選びの考えかたなどを、じかに教えていただこうという企画です。

この連載企画では、毎回、読者の方から参加希望者を募集します。

もじ部 〜 フォントの目利きになる!〜参加者募集のお知らせ : デザインのひきだし・制作日記

これは「デザインのひきだし制作日記」ブログに掲載した募集告知なのですが、今回の「もじ部」の一番の特徴は「読者参加企画」だということです。その時によって募集人数は変わりますが(受け入れ先にご迷惑にならない人数で設定するため)、今回の参加者は5人。デザイナー、書店員、学生など、職業はさまざまですが、「文字が好き!」という思いあふれる方々と一緒に、字游工房の鳥海修さんのところを訪ねてきました。たっぷりお話いただいただけでなく、溝引き実演までしていただき、なんと初回から1回分のページ数ではおさまらない濃い内容。前後編に分かれることになったというエピソードつきです(ですから次号13号は鳥海さんのお話の続きです。14号の制作時にまた「もじ部」参加者募集を行いますので、その際はどうぞよろしくお願いします!)。

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そして、今回の総力特集は「抜いたり、貼ったり、折ったり、紙の加工をもっと知る。」。

自分の発想したデザインを、いかに効果的に印刷/加工表現するか。そんなデザイナーに必須な印刷・紙・加工などの技術情報をわかりやすく紹介する『デザインのひきだし』。第12号である今号では「なんでこんなにワクワクするの? 抜いたり、貼ったり、折ったり、紙の加工をもっと知る。」です。今、大変増えてきている「レーザーカット」での抜き加工から、トムソン、ブッシュ、ポンスなどのさまざまな抜き加工、それと組み合わせた折り、貼りも含め、紙の加工の超特大特集。付録満載で読み応抜群。永久保存版の1冊です。

http://www.graphicsha.co.jp/book_data.php?snumber3=1038&PHPSESSID=4b29cbdfdcaeb69d5641d27fe746e9ea

いつも書いていますが、今回も濃いですよー。なにしろ『デザインのひきだし』13号自体が、抜き型でばっこんと抜いてあるんです! やぶれかぶれ号です! さすがひきだし!
ぜひぜひ、お手にとってご覧ください。

デザインのひきだし?

デザインのひきだし?

*1:本作り・もの作りの現場でその道数十年、現場で神様と呼ばれるような名工の方々へのインタビュー連載です。

「日本デザインセンター50年の軌跡」特集――『デザインノート』No.35で、永井一正さん、原研哉さんにインタビューほか

1月26日に発売された『デザインノート』*1No.35は、「日本デザインセンター50年の軌跡」。昨年50周年を迎えたNDCの創立前夜から現在、そして未来をまとめた一冊まるごとNDC特集です。こちらで、NDCの創立期を支えた巨匠たちの作品と人物紹介(亀倉雄策氏、原弘氏、山城隆一氏、田中一光氏)、永井一正さんと原研哉さん、鈴木清文社長へのインタビュー、創立前夜から現在までをデザイン周辺の動きとともに一望する年表など、全36ページの取材・構成・文を担当しました。

デザインノート no.35―デザインのメイキングマガジン 日本デザインセンター50年の軌跡 (SEIBUNDO Mook)

1960 NDC誕生。そして……

1960年、日本デザインセンター(NDC)は産声を上げた。
それは、戦後の焼け野原から再出発した日本が、経済的自立を目指し、驚くべきスピードで高度成長の道を駆けのぼり始めた時期であり、また、先進的な日本企業がマーケティング活動における広告活動、デザインの大切さに着目し始めた時期だった。
当時、朝日新聞経団連担当記者だった鈴木松夫(後のNDC会長)は、考えていた。「これからの企業が成長するには、広告の力が不可欠だ。そしてまた、広告はこれからのデザインの大きな分野でもある。広告の質を高めなければ日本の企業やデザイン文化は良くならない、日本を良くするには企業とデザイナーが結びつくことが必要なのだ」と。
そうして鈴木は、朝日新聞美術記者の小川正隆(当時。後に富山県立近代美術館長)とともに財界の巨頭たちとデザイン界のきら星たちを結びつけ、日本デザインセンターという、当時世界最大級のデザイン専門会社を生みだした。
設立趣意書には、このような意味のことが書かれていたという。
〈一業一社を原則に、産業界の要請に対応しうるようデザインと広告の表現技術を組織化すること、そして、わが国の広告デザインの健全な発展と、質的水準の向上をはかるため、ひとつの集団としての強力な創造の場をつくること〉
〈これは世界でも画期的な“事業”であり、また同時に注目すべき“運動”でもあります。〉
高らかなその宣言は、デザインを担う者としての誇りにあふれている。

2010年、NDCは50周年を迎えた。
この節目に、創立期を支えた巨匠たちを、あらためて紹介する。

ーーNDC STORY Vol.1 トビラより

記事の執筆にあたり、改めて1950年代から現在までのデザイン界の動きを調べましたが、戦後日本が復興から成長へと歩み始めた1950年代、「デザインによって生活を豊かにしよう、社会を動かそう」という、時代の大きなうねりが生まれていくさまが資料から感じられて、胸が熱くなりました。永井一正さんには、そんな当時の息遣いと、仕事にも遊びにも真剣に才能を注ぎこんでいらした様子を語っていただきました。

そして原研哉さんのお話。
瀬戸内国際芸術祭のメイキングページでは、原さんがモレスキンのノートに描かれた地図のラフを掲載。ロゴのイメージスケッチが見られるのが貴重です。
また巻末インタビューNDC STORY Vol.2では、タイトルとして掲げた「未来のビジョンを築きつつ、最後の書籍を看取る覚悟を持つ。グラフィックデザイナーだからこそできる、次の仕事の形ーー」のとおり、「これからのデザインにできること」を語っていただきました。

ぜひ手にとっていただければ幸いです。

*1:公式サイト http://design-note.jp/

電子出版による日本発のデザイン誌を創刊――『eBookジャーナル』Vol.2で、永原康史さんの記事を執筆

1月22日に発売された『eBookジャーナル』Vol.2で、電子出版による日本発のデザイン誌『de』をまもなく創刊する永原康史さんの記事を執筆しました。

記事タイトルは「従来の出版の枠組みでは、もはや読み手に届かない。新デザイン誌で改めて電子書籍のフォームをつくりたい。」。永原さんはこれまで、書籍を中心としたグラフィックデザインに取り組み、著書『日本語のデザイン』で日本の文字、組版の歴史をまとめる一方で、1990年代初頭からCD-ROMをはじめとする数々の電子媒体を手がけてきました。紙と電子媒体双方のデザインを知り尽くした永原さんにお聞きする「自ら電子デザイン誌の創刊に至った理由」や、苦労しながらも楽しんで作り上げている誌面フォーマットの考え方、工夫といったお話は腑に落ちるものばかりで、はやく『de』を見てみたいと期待が高まります。電子書籍における文字の組み方や書体の選択についての考え方についても少しうかがっています。

1月27日(木)にはアップルストア銀座創刊記念トークセッションが開催されるとのこと。出演者は天野祐吉さん(エッセイスト)、木本圭子さん(アーティスト)、港千尋さん(写真家)ほか。こちらも面白そうです。

【参考】
*永原康史さんが主宰する電子出版レーベル「epjp
*epjpのTwitterアカウント @epjp_book
永原康史事務所

「秀英体100」展

1月11日からギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で文字好き待望の展覧会が開かれている。大日本印刷のオリジナル書体「秀英体」の100周年を記念して行われている、その名も「秀英体100」展だ。


いまから100年前の明治末期、秀英舎が開発した活字は完成期を迎えていました。明治36年、43年、大正3年と立て続けに総合見本帖を発行しただけでなく、各活字サイズ・書体ごとの全字種見本帖も発行され、秀英体が量・質ともに充分だったことがうかがえます。

活版印刷からDTP用のフォント、あるいは電子書籍や映像で使われるなど、100年の間に秀英体も大きく変化してきました。そして2009年11月を皮切りに、モリサワから一般販売が開始され、より多くの方々の手に秀英体が届く環境が整ってきました。

今回の企画展では、秀英体生誕100年を記念し、DNPが創業当時から引き継いできた秀英体という文化資産の魅力を、より広く一般の皆様に親しんでいただくことがねらいです。

秀英体の四季

ギャラリーの1Fでは、24名+一組のグラフィックデザイナーによる「四季」をテーマに作成された新作ポスターを展示いたします。平成の大改刻で開発した秀英初号明朝、秀英明朝L/M/B、そして目下開発中の秀英角ゴシック&丸ゴシックを使ったポスターで、秀英体の新たな魅力をお伝えします。

出展作家 25名(予定、五十音順、敬称略)

浅葉克己・井上嗣也・葛西 薫・勝井三雄・佐藤晃一・佐野研二郎・澁谷克彦・杉浦康平・杉崎真之助・祖父江慎・高橋善丸・立花文穂永井一正中島英樹・長嶋りかこ・仲條正義・中村至男・南部俊安・服部一成・原 研哉・平野敬子平野甲賀・松永 真・三木健 + コントラプンクト(デンマーク

http://www.dnp.co.jp/shueitai/event/gggshuei/index.html

出展作家の豪華な顔ぶれを見ただけで、どれほど充実した内容かが想像できる。わくわくしながら会場に足を踏み入れて、唸ってしまった。「秀英体」「四季」というテーマのなかで各作家が作品を制作しているのだけれど、見事にバラエティに富んでいる。秀英体の文字そのものをモティーフとした作品、秀英体で印字するにふさわしい言葉を配した作品、100年ものあいだ使われ続けてきた「文化資産」である秀英体という存在からインスピレーションを得てビジュアルに落とし込んでいる作品……。それぞれの作家の「文字をテーマにした作品」の捉え方が垣間見えて、とても面白かった。

そして地下1階、こちらは足を踏み入れた瞬間に、「わああ!」と歓喜の声を上げたくなるようなスペース。秀英体の歴史、どのような書体があるか、生まれてからこれまでどんな広告や書籍などに使用されてきたのかが楽しく展示され、職人の映像が流れる横に鉛活字がびっしりと並んだ活字棚まで置かれている。活字、写植、デジタルフォントの原字も展示されており、その美しさにうっとり見入った。

画期的なのは、それぞれの原字が誰の手によるものかが、展示で明記されていたことだ。日本の活字は「無名無冠の種字彫師」の手によって生まれ、その後も書体制作者の名前が表に出ることは少なかった。秀英体も、もともとの種字をだれが彫っていたかはわからないという。そして今回の展覧会までは、写植やデジタルフォントにおいても、だれがそれを作っているのか公にはされてこなかった。それがこうして展示や、18日に行われたトークショーなどで制作者にスポットが当たったことが、なによりうれしい。

地下の展示は、壁面いっぱいを使用しているのはもちろん、低い位置に展示ケースが置かれていたり、活字棚は首を伸ばしながら上のほうを眺めたりと、かなり“身体を動かして見る展示”で、はっきりいって楽に見られる展示ではない。けれど、1月12日に行われた港千尋さんと大日本タイポ組合のギャラリートークを聞いて、それは秀英体の展覧会にとてもふさわしい形であるように感じた。

港さんはかつてフランス国立印刷所*1秀英体活字を伝える大日本印刷を撮影した『文字の母たち Le Voyage Typographique』という写真集を出版されているが、フランスの撮影のあとで大日本印刷を訪れたとき、「なるほど、動くんだ」と思ったのだそうだ。

欧文は文字数が少ないため、フランスでは文選*2の時にはあらかじめ使用する活字をだいたい運んできてしまってから組版をしていた。しかし日本語は文字数が膨大だ。だから、文選の際には文字の置かれている場所を探して、活字棚のあちこちを動きまわらなければならない。「活字はmovingなもの」というイメージを持ったのだという。

秀英体展の地下1階もまさに「文選をするように」身体を動かしながら見る展示だ。隅から隅まで楽しめる要素が詰まっている。12日のギャラリートークの前に観に行ったが、楽しみどころがたくさんあって、堪能しきれなかった。ゆっくりと時間をとって、ぜひもう一度行きたい。会期は1月31日まで。

1月12日のギャラリートーク港千尋さん×大日本タイポ組合)、18日の秀英体展示室見学&トークショー秀英体 平成の大改刻の道のり」(片塩二朗(朗文堂)+鳥海 修(字游工房)+石岡俊明(リョービイマジクス)+伊藤正樹DNP秀英体開発室))にも行ってきて、どちらも書きたいことがいろいろあるのだけれど、長くなってしまったのでまた改めて。とにかく、「文字大好き!」な人も「なんとなく興味がある」という人も楽しめる展示なので、よかったらぜひ。

*1:2006年に閉鎖

*2:使用する活字を棚から拾うこと

「アートディレクターに個性はいらない」――『デザインノート』No.34で、副田高行さんの記事を執筆

こちらも最近の仕事……というには時間が経ってしまいましたが、やはり昨年11月末に発売された『デザインノート』*1No.34で、トヨタ「エコ・プロジェクト」、シャープ「アクオス」など数々の広告を手がけてきたアートディレクター・副田高行さんの記事を執筆しました。

今回の特集は「話題のアートディレクター×フォトグラファー フォトディレクション成功術!!」。副田さんの記事では、フォトグラファー藤井保さん(シャープ「アクオス本木雅弘さん出演の新シリーズ/宮崎あおいさん出演の「earth music&ecology」のグラフィックなど)、泊昭雄さんとのお仕事(『生活工芸』展図録など)を、メイキングとともに紹介しています。撮影現場の写真も興味深いのですが、文字好きとしては特にイシハラシキカタカナ*2をモチーフに作成された『生活工芸』のロゴのメイキングが楽しかったです*3

『デザインノート』も隔月刊なので、今月下旬には次号が発売されますが、よかったらお手に取ってご覧ください!

*1:公式サイト http://design-note.jp/

*2:大正〜昭和にかけて新国字を提唱した石原忍が考案したカナ。

*3:フォトディレクションじゃありませんが……。