『デザインのひきだし 12』「名工の肖像」で築地活字・大松初行さん、新連載「もじ部」で字游工房・鳥海修さん

まもなく店頭に並び始める“プロなら知っておきたいデザイン・印刷・紙・加工の実践情報誌”『デザインのひきだし』12号。今回も書いております!

デザインのひきだし?

ひとつめは以前からの連載企画「名工の肖像」*1。活字鋳造販売の老舗・築地活字で、約40年にわたり活字を鋳造し続けてきた大松初行さんの登場です。築地活字は数年前から「活版活字 鋳造見学体験会」を開催し、人気を博しています。私も現在地に移転する前に一度参加したことがあります。この見学体験会で、機械をまわしながら、にこにこと説明してくださった大松さん。その大松さんがなぜ、活字の道に入ったのかをうかがってきました!

もうひとつは今号からの新連載。その名も「もじ部 〜フォントの目利きになる!」。

フォントの良し悪しって、どうやって判断したらいいんだろう? 書体の制作背景や作り手の意図がわかったら、フォント選びがもっと楽しく豊かな時間になるかもしれない。

そんなふうに思っている『デザインのひきだし』読者に集まっていただき、フォントメーカーや個人の書体デザイナーの方などフォントの作り手の仕事場を訪ねて、制作背景やコンセプト、この書体のここを見てほしいというポイント、フォント選びの考えかたなどを、じかに教えていただこうという企画です。

この連載企画では、毎回、読者の方から参加希望者を募集します。

もじ部 〜 フォントの目利きになる!〜参加者募集のお知らせ : デザインのひきだし・制作日記

これは「デザインのひきだし制作日記」ブログに掲載した募集告知なのですが、今回の「もじ部」の一番の特徴は「読者参加企画」だということです。その時によって募集人数は変わりますが(受け入れ先にご迷惑にならない人数で設定するため)、今回の参加者は5人。デザイナー、書店員、学生など、職業はさまざまですが、「文字が好き!」という思いあふれる方々と一緒に、字游工房の鳥海修さんのところを訪ねてきました。たっぷりお話いただいただけでなく、溝引き実演までしていただき、なんと初回から1回分のページ数ではおさまらない濃い内容。前後編に分かれることになったというエピソードつきです(ですから次号13号は鳥海さんのお話の続きです。14号の制作時にまた「もじ部」参加者募集を行いますので、その際はどうぞよろしくお願いします!)。

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そして、今回の総力特集は「抜いたり、貼ったり、折ったり、紙の加工をもっと知る。」。

自分の発想したデザインを、いかに効果的に印刷/加工表現するか。そんなデザイナーに必須な印刷・紙・加工などの技術情報をわかりやすく紹介する『デザインのひきだし』。第12号である今号では「なんでこんなにワクワクするの? 抜いたり、貼ったり、折ったり、紙の加工をもっと知る。」です。今、大変増えてきている「レーザーカット」での抜き加工から、トムソン、ブッシュ、ポンスなどのさまざまな抜き加工、それと組み合わせた折り、貼りも含め、紙の加工の超特大特集。付録満載で読み応抜群。永久保存版の1冊です。

http://www.graphicsha.co.jp/book_data.php?snumber3=1038&PHPSESSID=4b29cbdfdcaeb69d5641d27fe746e9ea

いつも書いていますが、今回も濃いですよー。なにしろ『デザインのひきだし』13号自体が、抜き型でばっこんと抜いてあるんです! やぶれかぶれ号です! さすがひきだし!
ぜひぜひ、お手にとってご覧ください。

デザインのひきだし?

デザインのひきだし?

*1:本作り・もの作りの現場でその道数十年、現場で神様と呼ばれるような名工の方々へのインタビュー連載です。