『グラフィックデザイナーの肖像』
携わってきた書籍が、昨日、発売されました。
『グラフィックデザイナーの肖像』。
語るのは、デザインの歴史を築いてきた先達たち。問うのは、今、第一線で活躍するデザイナー。
日本のデザインの歴史、創造の原点を問い、語る。
日本のデザインの礎を築いてこられ、いまなお第一線で活躍する先達に、やはり第一線で活躍中の後進デザイナーが問う。竹尾見本帖本店において2004年1月から3年の月日をかけて行なわれた公開インタビューを、934点の作品図版・会場風景とともに収録し、トークショーのライブ感を紙面に再現しています。
【ゲスト×インタビュアー】
杉浦康平×原研哉
永井一正×平野敬子
早川良雄×廣村正彰
勝井三雄×松下計
福田繁雄×タナカノリユキ
仲條正義×服部一成
松永真×工藤青石
佐藤晃一×澤田泰廣
五十嵐威暢×佐藤卓
株式会社 竹尾/プロデュース 平野敬子/企画・編集 新潮社/刊
函入り上製本 全408ページ
わたしは、全9本のインタビューを文章として定着するライティングを担当させていただきました。
ご覧になっていただくとおわかりのように、登場されているのは、そうそうたる方々です。簡単には語り尽くせないその濃密な肉声は、創造すること生きることの示唆に富んでいました。膨大なインタビューのなかから、なにを削りなにを残すか、どうしたら伝わるのか“肖像”となりうるのか……。文章に定着するのは、まさに己の身を削るような作業でした。長い長い濃密な時間のなかで、悲しいお別れをはじめ、いろいろなことがありました。……本の制作過程で、早川良雄先生、福田繁雄先生がご逝去なさいました。完成した本をお渡しすることができぬままのお別れは本当に悲しく……、しかしながらこの本は先生方の最後の記録であると、全力を尽くしました。
創造の原点、生きることへの勇気が、この本には詰まっています。ひとりでも多くの方に読んでいただければ、これほどうれしいことはありません。どうぞよろしくお願いします。
*CDL | グラフィックデザイナーの肖像
*http://www.shinchosha.co.jp/book/320321/