昭和レトロな広告たち 〜江戸東京たてもの園その4〜

昭和初期の商家が集まる江戸東京たてもの園の「東ゾーン」は、建物が復元されているだけでなく、なかに置かれたさまざまな小物がリアリティをかもしだしていて、とても楽しい。たとえば銭湯「子宝湯」には、たくさんの広告が掲示されていた。

ハイセンスなあなたと私のバーバーヨシダ。「あなたと私の」というあたりに昭和の香り。レタリングされた装飾文字もいい感じ。

三和銀行の積立預金の広告は「おかあさま、ありがとう」という丁寧な言葉づかいに時代を感じ、ほのぼのする。

そして、「昭和レトロ」といえばこれ。

やっぱりホーロー看板でしょう。この写真、トイカメラGenie III」で撮影したものなのだけど、トイカメのノスタルジックな色のコントラストとピンボケ具合が、この風景にあまりにも似合いすぎている。

それはこの「江戸東京たてもの園」のどこにでも言えることで、トイカメで撮影した風景は、どれもとてもしっくりいく、まるで昭和初期当時に撮った写真みたいになって、楽しかった。

西川家前の小径に埋め込まれていたレンガ。

田園調布の家。

武居三省堂(文具店)の店先。

そして長屋のある路地。ふつうのデジカメで撮影したものより、ぐっと味わい深い写真になる。

このブログにはめずらしく写真をたくさんアップしてしまったように、江戸東京たてもの園はついカメラを構えたくなる、撮影のとても楽しい園でもある。あちこちで玄人はだしのカメラを持った写真愛好家らしきおじさま方を見かけたのも、わかる気がする。

そんなこんなで、とりあえず、江戸東京たてもの園のレポートはこれにて終了。今度は一人で訪れてじっくり見て回りたいという気持ちもあると同時に、はらっぱで子どもチャンバラ大会などのイベントが開催されている時に、子どもたちをもう一度連れてきてあげたいなとも思う。ご近所に住んでいる人がとてもうらやましくなった。