美は細部に宿る 〜江戸東京たてもの園その2〜
江戸東京たてもの園の建物たちは、それぞれ外観をながめるのも楽しかったけれど、なにより細部に行き届いた美意識というか、作り手のこだわりに感嘆することしばしだった。
たとえば、高橋是清邸の窓枠。窓からの景観を損なうことなく、枠自体が洒落た模様となっている。
こちらも高橋是清邸。すりガラスの模様の凝っていること。しかも2種類かのガラスが入っている。
壁紙もかわいい。これも是清邸。
それから、照明が素敵な家が多かった。思わず見とれたあかりの数々。
この辺の照明は大体、大正〜昭和初期にかけての近代建築に設置されていたもの。
こういうシンプルなスイッチも素朴でかわいらしく見えるのは、建物全体が醸し出す雰囲気のなせるわざだろうか。
あとは、置かれた小物も楽しかった。
これは確か建築家の前川國男邸の書斎・仕事机脇に置かれていた電話とテレビ。
いま見返しても、いろいろ楽しい。江戸東京たてもの園レポ、まだ続きます。