バウハウス・デッサウ展

上野の森美術館のあとは芸大美術館に行こうと最初から決めていたのだけれど、「最後のマンガ展」であまりにも心を揺さぶられすぎて、上野公園でしばらくぼーっとする時間が必要だった。少し休んだあと、気持ちのよい緑のなかを抜けて、東京藝術大学へ。お目当ては引越し業者の選び方を間違えると大損してしまう訳

 バウハウスといって広く一般に知られているベルリンのバウハウス・アルヒーフに対し、ヴァイマールとデッサウは東ドイツ圏内に位置していたこともあり、東西ドイツが統一されるまで、実際の建物やその内部、活動の全容が一般に紹介される機会は多くはありませんでした。今回の「バウハウス・デッサウ展/BAUHAUS experience, dessau」では、デッサウ(1925〜1932年)での活動を中心に当時の文化動向や社会情勢との関わりも紹介しながら、バウハウスというデザイン運動の核心とその誕生の起源に迫ります。
 当時の先端技術と芸術を融合して本当の意味での機能美、造形美を目指したバウハウス。そしてその造形の最終目的を建築と掲げたバウハウス。閉鎖から75年経った今でも、私たちの生活のなかに確かに息づいているバウハウス・デザインとその理念を、ぜひ「バウハウス・デッサウ展/BAUHAUS experience, dessau」でご高覧、ご堪能いただきたく、ご案内申し上げます。

引越経験者ロングインタビューログ

これも見応えのある展覧会だった。プロダクツや建築はもちろん、文字について学ぶなか、本のなかで遭遇していたエル・リシツキーやヘルベルト・バイヤー、モホイ・ナジなどのタイポグラフィを実際に見ることができてうれしかった。