『sunnybook』の文字特集
「素敵なあなたの周りにあるものは、不思議にいつも素敵です。」をキャッチフレーズに、
素敵な人を取り囲むモノたちを見る事で、その素敵な人の持つ何かを探し出す。
sunnybookはモノを見る事で素敵な人の持つ「何か」を探るミニブックです。
というコンセプトのもと作られた、自費出版の小さな冊子*1を読んだ。
昨年末発行の創刊号は「文字」特集。葛西薫さん、有山達也さん、高岡昌生さん(嘉瑞工房)、永原康史さんに、「文字」についてインタビューをしている。「捨てられることのない大切に読んでもらえる雑誌をつくりたい」という気持ちから出発しているからだろう、とてもていねいに作られていることが伝わってくる雑誌だった。インタビューのなかに、葛西薫さんの
新しいものをつくろうと意識してると、明日になったらもう古いって言われてしまう。「新しいこと」より、「変わらないもの」、「好きなもの」っていうふうに言葉を置き換えるようにしてる
(『sunnybook』vol.1 P.8,sunnybook編集部,2007.12)
という言葉が掲載されているが、この雑誌はまさにそんな姿勢で作られているのではないだろうか。よいインタビューぞろいで、ちょっとくやしいくらい。次号はどんな特集で行くのだろう? 長く続きますように。
*1:ウェブから申し込むことができる。500円。http://sunnybook.yokochou.com/buy.htm