文字は語る「小宮山博史さんに聞く レタリングから生まれるもの」

snow82007-07-13

DTPWORLD2007年8月号*1が本日発売。連載企画「文字は語る」担当第2回では書体デザイナー&書体史・印刷史研究家の小宮山博史さんに、レタリングの経験がデザインにもたらすもの、レタリングの経験を通して文字を見る目を養う方法について伺いました。文字にこだわりのあるデザイナーさんに取材するたび「若いころ、レタリングに夢中になった」というお話が出るので、一度ぜひじっくりと聞いてみたかったレタリングのお話。小宮山さんが描いた原字も見せていただけて、満足のひととき。「これはホワイトをけっこう入れちゃったな」なんておっしゃる原字でも、わたしたちが見るとどこにホワイトが入っているのかわからない。方眼紙を眺めているだけで息を詰めるように線を引き、塗る姿が目に浮かぶようで、思わずほぅっとためいき。ていねいな手仕事でした。

小宮山さんのレタリングといえば、大好きなのが、小川未明の童話を酒井駒子さんが絵本にした『赤い蝋燭と人魚』。ブックデザインを日下潤一さん、題字のレタリングを小宮山さんが担当されています。何度見ても素敵です。
赤い蝋燭と人魚