地を這うように/思想は一度持てばいいものではない

昭和のくらし博物館の勉強会へ。冒頭、小泉和子先生の言葉。

生活史では、上から物事を見るのではなく、地を這うようにしてものを見ていくことが大切なんです。それがわたしたちのスタンス。

ガツン。決して忘れてはいけない視点。

メンバーの発表に対してのコメント。

思想や考え方というものは、1回持てばいいものではないんです。どんなに切れる包丁も、研がずにいれば切れなくなる。絶えず研ぐことが必要でしょう。それと同じように、考え方というものも、絶えず鍛え直すことが必要なんです。そうして常に考えていくと、考えずにやったこととは、大きくは違わないかもしれないけれど、どこか違うものが出てくる。それが次につながっていくんです。

先生の言葉は相変わらず明快で、まっすぐに本質を貫いている。小泉語録を作りたくなるくらい。